日程：2月21日（金）17:00〜報告者：藤本昌代先生（同志社大学社会学部 教授）
タイトル：フランスにおける高学歴者の社会関係資本とジェンダーの関係、および「エリート」の過重労働問題内容：報告では、(1)はじめに欧州におけるフランスの就業構造、労働制度を概観し、「エリート」として、優遇されているように見える「エンジニア」（日本の技術者の意味ではなく、難関校卒業者に付与される特別な資格）の中にも、(2)親の階層の影響による格差が見られること、日本と同様に父職の影響が大きいが、母親の職業で進路選択における重要な情報の付与の差があること、(3)「エンジニア」の女性のパートナーの多くが「エンジニア」であるのに対して、「エンジニア」の男性のパートナーは必ずしも「エンジニア」ではないこと、(4)今でも男性が「エンジニア」取得者のマジョリティであるが、年々、「エンジニア」というエリート層に参入する女性の比率が高まっていること（他方でエンジニア資格の大衆化がある）、(5)中高年の女性管理職の働き方は男性より長時間労働をする者が少ないが、長時間労働をしている女性管理職の労働時間は男性同様に非常に長いことなどを示す（報告は『欧州の教育・雇用制度と若者のキャリア形成 ：国境を越えた人材流動化と国際化への指針』白桃書房（2019）からの抜粋）
研究会の後に、懇親会を予定しております。以下のリンクから出欠のご連絡をお願いいたします。https://chouseisan.com/s?h=559cd9854c06415d855d15959aeef124
